窓の外は雪。この絵本のようにまっしろなねこがたずねてきそうな夜です。
亡くなったお母さんに頼まれてやってきたふゆねこは、へやにあがりホットミルクを飲むとここへきたわけを話します。
あみかけの ももいろのてぶくろを
おかあさんのかわりに あみあげて
ほしいとたのまれ やってきた
さいごに てぶくろを くさりあみの
ひもでつなぐこと わすれないでね
ぜったいに
ちさとちゃんはてぶくろを落とした日のことを思い出しました。失くして悲しかったこと。おかあさんがすぐにてぶくろを編んでくさりあみでつないでくれてうれしかったこと。
てぶくろをはめて ほほにあてると
おかあさんに だきしめてもらって
いるようで とてもあたたかい
おかあさんのいないはじめての誕生日。
ちさとのおじいちゃんとおばあちゃんがプレゼントを届けにきました。
おかあさんがひろってきたという白ねこは、ももいろの毛糸のくびわをしています。そう、あのふゆねこのマフラーのように…。
外ではしずかに雪が降り続いています。
ちさとちゃんのてぶくろを編み上げて、
やわらかな雪のなかへ、すいこまれるように消えていったふゆねこの後ろ姿がいつまでも心に残る絵本です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月5日
- 読了日 : 2024年2月5日
- 本棚登録日 : 2024年2月5日
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コメント 4件
コルベットさんのコメント
2024/02/05
ナオさんのコメント
2024/02/05
コルベットさんのコメント
2024/02/05
ナオさんのコメント
2024/02/05