優しい言葉: パンとスープとネコ日和

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2015年12月1日発売)
3.57
  • (45)
  • (115)
  • (138)
  • (18)
  • (3)
本棚登録 : 1118
感想 : 94
5

キャリアウーマンが、仕事を辞めて、亡くなったお母さんが残した食堂をリニューアルして、パンとスープのお店を始めるストーリーの3作目。

このシリーズは最高は、大きな事件が起こるわけではないけど、登場人物に共感したり、自分が同じ状況になったらどうするかな、ということを自然と考えてしまいます。それは、誰にでも(もちろん自分にも)起こり得る、日常的な出来事を丁寧に描いているから。

シリーズ3作目のこの本で心に残ったのは、登場人物の一人「しまちゃん」が、お店のお客さんから言われた一言が嬉しくて、「口から出す言葉のひとつひとつはとても大事」と気づいて、自分の言葉遣いを改めるところ。結果として、彼女には良いことが起こります。

タイトルにもなっている「優しい言葉」は、自分自身も心に余裕が持てるようになるし、相手のことも心地良くさせます。自分も言葉遣いや話し方にもっと気をつけようと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 群ようこ
感想投稿日 : 2020年11月11日
読了日 : 2020年11月11日
本棚登録日 : 2020年11月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする