残念ながら続刊(14巻以降)が発行されないので、以下に感想を……。
大好きでした、和田慎二先生。絵のタッチからか、人に勧めても敬遠されることが度々。確かに今の漫画家さんたちと比べれば少し単調的な絵ですがそれを上回るのは練りに練られたストーリーで。そして、おもしろいのは先生が以前描いた漫画のキャラたちが再び登場し、活躍すること。
最後の作品となってしまった『傀儡師リン』も唯一の理解者である我が妹と続刊が出る度に語り合ったものです。
傀儡師である主人公の家に伝わる10体の木偶。これをコアとして作られた人形は自分の意思を持って動き出す。動く人形たちとそれを取り巻く人間たち。時には反感を持ち、そして心を通わせていく姿は読んでいて心打たれるものがありました。
漸く全ての人形が揃った――、そんな矢先に先生の訃報。14巻の巻末に書かれていた編集者の文によるとまだまだ、熱いストーリーが展開されることが想像できて、その先が読めないことが悲しくてなりません。
――恐らく、自分が想像する以上のストーリーが待っていたことでしょう。
和田慎二先生、今まで素敵な作品を読ませて頂いて本当にありがとうございました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
少女漫画
- 感想投稿日 : 2011年9月21日
- 読了日 : 2011年9月21日
- 本棚登録日 : 2011年4月2日
みんなの感想をみる