ティーン向けの職業読本。
中学生くらいになると進路や将来の目標などの希望を求められるようになる。
そんなとき、やはり考え方のベースとなる職業に関しての知識がないと何をどう考えればいいかわからないのでは。
この本は字が大きくとてもとっつきやすいし、ストーリーもので読み進めやすく、また登場人物のネーミングなど配慮されていて、余計なことに頭を使わせない。
AIの登場による職業への不安といういまもっともキャッチーなテーマを扱いつつ、各人の個性に応じた仕事選びの考え方もきっちり押さえるという、なんてパーフェクトな一冊!
10年後、またはそれ以降の未来のことをテーマにしているだけに、変なSFにもなりかねないところを、この本においては、わからないことはわからないとハッキリ言っていて、現在でこういう予測ができるんじゃないか、というスタンスで丁寧に登場人物に語らせている。
将来のことを考え出さねばならない中学生に、ぜひおすすめしたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月10日
- 読了日 : 2022年5月10日
- 本棚登録日 : 2020年8月30日
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