ライオン如きの国から 限定版 (gateauコミックス)

著者 :
  • 一迅社 (2020年11月13日発売)
3.96
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本棚登録 : 314
感想 : 8
4

▼あらすじ
クラスで少し浮いた存在の動物好きな高校生・マコトはある日、母親からマサイ族出身の留学生が家にホームステイしにくることを知らされる。
屈強な男を想像するマコトだが、現れたのは意外にもコミュ力が高い今風な好青年・ルカだった。
マイルドマサイに一安心したのも束の間ルカがマコトを女の子と勘違いしていることが発覚する。
しかも男だと分かった後もすっかり恋に落ちてしまい――!?

***

ストーリーの完全度:普通
トーン:あまあま・ほのぼの
エロ度:普通
萌え度:非常に高い
総合評価:★4.8

初読みの作家さん。
試し読みをして面白そうだったのと、絵柄が好みだったので購入したのですが、買って正解でした(*^▽^*)
ぶっちゃけ、ストーリーはあってないようなものだと思います。展開も早いですし、エッチな事をする流れにしても何故そうなったのかよく分かりません(笑)
特にマコトは天然というか不思議ちゃんというか、見た目も中身もふわふわしたキャラで掴みどころがありません。ルカという風に流される雲のようなキャラクターです(笑)

私はキャラクター同士が惹かれ合うまでの過程や心理描写がしっかりした作品が好きなのですが、この作品にそういった丁寧な描写は殆どありません。全てにおいてふわふわしているので、ツッコミどころも多々あります。
でも、面白かったです。マサイ族の青年×不思議ちゃんという組み合わせも斬新で面白かったでしたし、攻めも受けもどちらも魅力的なので、キャラクター同士がイチャイチャしているだけでも普通に楽しめます。

何より、この作者さんの描く“ふわふわ感”はクセになるんですよね。否応なしに読んでいるこちらまで肩の力が抜けてふわふわした気持ちになってくるというか…(* ̄∀ ̄*)笑
マコトのペットのウサギも可愛くて癒されましたし、画力が高いのでエッチなシーンも見応えがあります。個人的には熱を出して寝込んでいるルカにマコトがお口でご奉仕するシーンがお気に入りです。(弱ってるルカがエッチで可愛かった…笑)

私はどの作品においても基本的に攻めの方が好きで、この作品を購入したきっかけの一つもルカのビジュアルが某ゲームのキャラに似ていて気になったからなんですが、実はマコトもかなり好きなタイプのキャラでした。
ふわふわしていて掴みどころがないキャラと書きましたが、一見ぼんやりしていそうに見えて実は獣医になるという自分の夢をしっかり持っているところに好感が持てましたし、ふわふわしているからこそ、行動が全然読めなくて読んでいて楽しかったです。

ストーリーではなくキャラクターや雰囲気で魅せるタイプの作品なので、人によって合う合わないがあると思いますが、どうやら私には合っていたようです。(CPが好みだった事も大きいかな)
紙の方が好きなので紙でこちらの作品を買いましたが、電子版には電子限定の特典が付いているようなので電子版も買おうか検討中です( ・`ー・´)+
願わくは続編が出ますように…。博士先生の次回作にも期待しています♪

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BLコミック
感想投稿日 : 2022年6月8日
読了日 : 2021年1月27日
本棚登録日 : 2020年12月27日

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