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▼あらすじ
ノーマル似非S×真性ドM
「SとM」役以上の繋がりを求めてはいけない――?
顔は可愛いのに無口で無表情でミステリアスな飛田(とびた)くん。
実は飛田くんがゲイでドMだと知った真澄(ますみ)は、好奇心からサド役を演じることに。
『飛田くんが真澄の名前を呼んだらプレイ終了』という唯一の約束。
それは2人のつながりの終わりも意味していたのだが、真澄はプレイメイトという限定された関係以上を期待するようになり――。
類い稀なセンスで絶妙なバランスの2人を描く注目の一作。
＊＊＊
表紙のインパクトと帯のノーマル似非S×真性ドMという説明文に釣られて購入。
初読みの作家さんでしたが、最後まで非常に楽しく読めました。
特に作中に漂う不思議な空気感と絵柄が私好みで、期待以上の作品でした。
何と言うか、こういう関係って割と現実でもありそうでリアルなんですよね。
テーマはズバリSMですが、攻めが似非Sで出血や骨折などの激しい暴力的行為が苦手という事もあり、そこまで痛々しいシーンはありませんのでSM苦手な方でも比較的読み易いのではないかと思います。
それでも多少ハラハラするようなシーンはあるのですが、逆にそれがスパイスとなって個人的には面白いなと感じました。
それにしても真澄のご主人様っぷりが似非とはいえ凄く板に付いてて、読みながら何度ゾクッとさせられた事か数え切れません…(笑)
気が付いたら次はどんな酷い事を言って、どんな行動を取るのかとワクワクしながら読んでました。…飛田の気持ちが少し分かったような？(笑)
しかも最後、寂しい終わり方をするのかと思いきや久し振りに真澄と再会した飛田が「約束 守れなくてごめん」と泣いて寂しさを訴えるシーンは思わず「萌えー！」と叫びたくなりました。
いやー、良かった良かった。こういう安心出来る終わり方は大好きなので本当に良い作品を読めたと幸せな余韻に浸る事が出来ました。
何度でも読み返したい作品の一つです。
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- 感想投稿日 : 2015年1月22日
- 読了日 : 2015年1月22日
- 本棚登録日 : 2015年1月17日
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