この本を手にとった時点で「中国はたいしたことはない」という論拠を得たかったのでは、というバイアスは否定できません。
全く心配がない論拠として、
1.日本はすでに輸出依存ではなく、別に中国がなくても国は潰れない。
2.中国は人口が多くいかにも個人消費が底堅い感じがするが圧倒的に投資依存で、GDPに占める個人消費は「消費が弱い」と言われ続けている日本より10ポイント以上比率が低い。
3.リーマンショック以降、無理やり銀行融資を増やしバブルを温存したことで何とか8%成長を保っている。
4.高齢化のピッチは日本をはるかに上回る。2013年から労働力人口は減少する。内需による経済成長の下支えなど望むべくもない。
5.中国が何とかやってられるのは人工的に低く保たれている元レートのおかげ。
こう考えると尖閣諸島問題を起こしたのは案外苦し紛れかもしれません。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
世界のこれから
- 感想投稿日 : 2011年1月16日
- 読了日 : 2011年1月16日
- 本棚登録日 : 2011年1月16日
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