教科書に出てくる幸田露伴『五重塔』
内容は十分知っている、はず
『五重塔』、教科書の場面は
嵐の中、作りかけの五重塔で
大工十兵衛がすっくと立って、夜叉のように守り通す
が強く残っている
いやいやそれはわたしの理解不完全
読み不足、ポイントはそこにない
技術はあるのに小才のきかないのっそり大工十兵衛が
力量世慣れすぐれている親方・師匠の源太を押しのけて
なんとしても五重塔の塔を棟梁になって作る権利を得たかった
義理も人情もへったくれもない、エゴイズムの
そのすさまじい、ごり押しの場面はサディスティックでもあり
願いかなって塔を作り出していく場面はマゾヒスティックでもあるのである
文豪幸田露伴さんの文学性に不謹慎かもしれないけども
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2014年
- 感想投稿日 : 2020年6月11日
- 読了日 : 2014年11月15日
- 本棚登録日 : 2020年6月11日
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