(一)(二)巻、読了だけどここまでの感想を書いておく。
なぜって、
上手い語り口に乗せられて、むらむらと怒り込み上げで読み進んでいるのだ。
なんとなく勘弁して欲しいなーという気分になるのはどうしてだろうか。なんかいらいらしてしまって困るのだ。
絶対そうだろうなーと思わせる確かな筆運び。
無理のない設定だし、そんなことこの世の中ありふれてるし、何もそんなに嫌悪しなくてもと思うのだけど。
えげつなく、リアル過ぎ?でもそれって著者が上手いということでしょう。
例えば「悪役」の「財前五郎」だとてひるむ時があるのをちゃんと書き込んであるし、「善の味方」の「東佐枝子」だって友人の夫を取りそうだし、バランスがとれ過ぎるくらい。
「女系家族」(相続)「華麗なる一族」(銀行の内幕)の時は面白い、痛快とまで思って読めたのに、変だ。
テーマが「金」と「権力」プラス「命」だからかもしれない。
ああ!限りなく上手い作家なのだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2004年
- 感想投稿日 : 2021年9月15日
- 読了日 : 2004年5月5日
- 本棚登録日 : 2021年9月15日
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