白い巨塔〈第2巻〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年11月20日発売)
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本棚登録 : 2985
感想 : 162
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(一)(二)巻、読了だけどここまでの感想を書いておく。

なぜって、

上手い語り口に乗せられて、むらむらと怒り込み上げで読み進んでいるのだ。

なんとなく勘弁して欲しいなーという気分になるのはどうしてだろうか。なんかいらいらしてしまって困るのだ。

絶対そうだろうなーと思わせる確かな筆運び。
無理のない設定だし、そんなことこの世の中ありふれてるし、何もそんなに嫌悪しなくてもと思うのだけど。

えげつなく、リアル過ぎ?でもそれって著者が上手いということでしょう。

例えば「悪役」の「財前五郎」だとてひるむ時があるのをちゃんと書き込んであるし、「善の味方」の「東佐枝子」だって友人の夫を取りそうだし、バランスがとれ過ぎるくらい。

「女系家族」(相続)「華麗なる一族」(銀行の内幕)の時は面白い、痛快とまで思って読めたのに、変だ。

テーマが「金」と「権力」プラス「命」だからかもしれない。

ああ!限りなく上手い作家なのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2004年
感想投稿日 : 2021年9月15日
読了日 : 2004年5月5日
本棚登録日 : 2021年9月15日

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