自律神経にいいこと超大全

著者 :
  • 宝島社 (2021年5月27日発売)
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感想 : 14
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2022.05.21

自律神経を整えるため(特に副交感神経を優位にするため)に何をするべきか、はたまた何をやめるべきか書かれた本。

前半はほとんどが腸のお話。
腸は第二の心臓とも言われ、副交感神経と密に関わっている。
腸内の善玉菌を増やして腸内環境を良くして、自律神経を整えようとのこと。

後半は「片付け」の話がほとんど。
部屋の中やデスク周り、更には人間関係も片付けをしてシンプルに暮らすことでストレスを減らし、自律神経を整えようというもの。

割と分厚くて読むのに時間がかかったが、同じことを繰り返し言っている箇所も多い。
「腸内環境を整えてシンプルな暮らしをしよう」と要約できるだろう。

私は現状、特に便秘には困っていない。毎朝自分に合ったヨーグルトに食物繊維が含まれたシリアルを食べているからかもと本書を読んで再確認できた。
自律神経に関わる病を患ったこともあったが、当時はあまり食生活が良くなかった。やはり食べるものは大事なのだ。
そして腸は外からの刺激を受けやすい性質も持っている。便秘の時はマッサージすると効果が出やすい。
なぜ腸が健康に大きく関わるのか。その理由の一つに腸管の重要性が上げられるだろう。腸管は様々な栄養を含んだ血液を作っている。その栄養豊かな血液が肝臓へいき、全身に渡るのだ。

さらに自律神経は免疫力とも関係している。
交感神経が過剰に優位になると、常在菌まで殺してしまうこともあるが、副交感神経が優位になりすぎるとアレルギー体質になってしまう。良いバランスを保つことで免疫力を高めることができる。

【本書のアドバイス】
・1時間座ったら軽いストレッチを
日本人は座りっぱなしの時間が長い。
世界20ヵ国の一日の平均の座っている時間が5時間に対し、日本は7時間らしい。
座りっぱなしはあらゆる病気を招く。普段運動している人でも例外ではない。
私もデスクワークなので、かなり座りっぱなしの時間が長い人間といえる。

・食前にコップ1杯の水を飲む
食事中は交感神経が優位になる。食前に水を飲んで胃を刺激しておくことで副交感神経が働き、交感神経の急上昇を抑えてくれる。

・一日1.5Lの水をこまめに飲む
むくみの原因はほとんどが水不足。浮腫むと自律神経のバランスも崩れる。

・便秘の時はネバネバ食材を食べる
ネバネバの正体は水溶性食物繊維とタンパク質。便秘に効果がある。

・肉、魚、卵に含まれている動物性タンパク質をとる
自律神経の原料はタンパク質。大豆などの植物性よりも動物性の方が良い。

・ランチは最初から炭水化物を半分にしておく
美味しいという気持ちが満たされるのは最初の1〜2口だけ。後は残したくないから食べているだけなのだ。

・人間関係のストレスは「いつまで耐えるか」を決める。
職場などの人間関係は容易く片付けできるものではないが、「いつまで耐えるか」を決めて、その期限が来てもストレスになるようなら仕事を変えるなり、意見書を出すなりした方が良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月21日
読了日 : 2022年5月21日
本棚登録日 : 2022年5月21日

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