満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~ (文春文庫 も 29-22)

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  • 文藝春秋 (2021年2月9日発売)
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今回の舞台は東京近郊。都会の喧騒の中にいつの間にか"満月珈琲店"がオープンしてる。そして猫達が、悩めるお客たちを優しく迎えてくれる。

introductionで占星術について猫達が勉強会をしてて、私も理解しようと頑張ったけど、ちんぷんかんぷんでした。占星術では 2020年12月下旬から世の中が変わる、と書かれていたので物語とは関係ないけど、たぶんこれはコロナやロシアのウクライナ侵攻の事を言ってるんだろうとは思いました。あと、猫達が「21年前の彼女が…。」とか「14年前の彼が…。」と言ってたので、これは絶対に重要、最後に前作みたいな感動があるはずと思い注意深く読みました。

今回も感動する話ばかり。父と子の絆や愛の話。父の愛が深すぎて、じっくりゆっくり読もうと思いました。これをさーっと読むのはダメ。introductionで書かれてた彼、彼女の事が分かった時は、涙ぐんでしまいました。読み終えるとほぉーと息をついて、感動に浸ってました。

中盤にくると前作の登場人物たちが出てきたりして、少し焦ってしまいました。若干忘れてたので、思い出しながら読みました。間を空けずに読んだ方が良かったです。第3話で前作の繋がりも出てきます。これにはびっくりで、ここでこう繋がるの⁉︎という感じでした。ミステリー=伏線と思ってたけど、このシリーズはミステリーではないと思いますが、伏線がそこらじゅうにあるので、本当に気が抜けない。注意深く読んでたと思うけど、?ってなって読み返したりしました。前作同様、またやられてしまいました。このシリーズ好きです。

〜本当の願い〜に3人の主人公たちが気づけて良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年3月29日
読了日 : 2023年3月29日
本棚登録日 : 2023年3月29日

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