路地裏のほたる食堂 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社 (2016年11月17日発売)
3.22
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本棚登録 : 654
感想 : 77
4

思ってたんとちょっと違う、が読後の第一印象(^ ^;

タイトルと表紙の感じから、同じ作者の
真夜中のパン屋さん的なものかと思って読んだら...
「まよパン」に似せないように意識してるのか、
(当たり前かも知れませんが)全然違う展開で(^ ^;

しかも、本作は「主人公が食堂の親父じゃない」という、
これまた思ってたんと違う展開(^ ^;
しかも親父がすんげー軽薄なキャラで(^ ^;
これも表紙とえらくイメージが違うぞ(^ ^;

何でこんな、ちょびちょびしか出て来ん親父を
タイトルに据えたんかな...と思って読み進むと、
最後の最後になってやっと活躍する。
...と言うか「暗躍していた」部分も含めて、
大枠としてのストーリーが見えてくる。

これは、壮大な連作スタートに当たっての、
文庫本一冊丸ごと使ったプロローグなのか!?(^ ^;

プロローグと言っても、もちろんこれはこれで
一つの作品として高い完成度を誇っている。
いろいろ屈折したまま故郷に教育実習に来た青年と、
その幼なじみの「ちょっとアレ」な女子と、
教育実習先の謎多き美少年と...

その他脇役も多彩で魅力的。
巧みなミスリードで、ハラハラドキドキしたり、
ちょっとホロリとするどんでん返しがあったり、
謎解き成分があったりと、中々盛りだくさん(^ ^

しかも、最後の最後に明かされる、
本作の「隠れた本当のテーマ」も興味深い(^ ^
次作がとても楽しみである(^o^

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心ほっこり
感想投稿日 : 2017年10月24日
読了日 : 2017年10月23日
本棚登録日 : 2017年10月8日

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