財政破綻後: 危機のシナリオ分析

著者 :
制作 : 小林慶一郎 
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2018年4月1日発売)
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感想 : 18
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2019/10/19-2019/11/13
大学の研究費削減のニュースから、日本はすでに財政破綻していると言う話になって、読み始めた。
図書館にあった財政破綻の本としては最も冷静そうだと思ったし、実際そうだった。
正直、基本的には政策立案者のための本だと思った。財政破綻時になにが起こるのかよく分からなかった。しかし、政府がなぜあの政策をしているのかと言うのが分かる。この本の中で政策が提言されて、政府も少しは着手しているというパターンが多い。ただ、国民が財政に関心を持つ必要性が強調されている。
第三章以外は理解できた。第三章はすごく難しい。バランスシートの知識がないと無理。

景気が良くなると金利が上がり、財政破綻しやすくなるらしい。
テールリスクという言葉を知った。起きた時が怖いから、今消費を控えようと思わせるリスクのことだ。財政破綻のリスクで、日本の不況の4分の1ほどが説明できるという。平成以降に直面している、災害や失業のリスクを合わせたら、全部説明できないか?
あと「フリーランチは存在しない」というのが経済の鉄則だという。ゲームに課金しようかしら。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年11月13日
読了日 : 2019年11月13日
本棚登録日 : 2019年11月13日

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