スーザン・ソンタグには近寄りがたい印象を抱いてきたので、遅まきながらこの「日記とノート」に手を伸ばした。彼女が実に個人的に/赤裸々に記した本音の数々からは、彼女の「ナマの思考」が見えてきて興味深い。もちろん彼女がきわめて聡明だったことは間違いないが、同時に彼女を突き動かしてきたのはまさにタイトルにもある「体」、もっと言えば女性であるというセクシャリティや身体に刻み込まれた数々の記憶、あるいは情動といったものだったのではないか。「こころ」と「体」の間で揺れ動くソンタグの脳のせっかちな動きがスリリングに思える
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年12月2日
- 読了日 : 2023年12月2日
- 本棚登録日 : 2023年12月2日
みんなの感想をみる