スタンフォードのストレスを力に変える教科書

  • 大和書房 (2015年10月22日発売)
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本棚登録 : 1940
感想 : 157
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オーディオブックで読了。
最初に言っておきます。

<b>「この本は絶対に読むべき」</b>

この本は「ストレスに関するマインドセット介入実験」について述べられていて、それがどれ程の影響を我々の人生に与えるかをかなり説得力のある根拠と共に提示されている。

僕はこの本を読んだとき「もっと早く読むべきだった」と後悔したし、僕がこれまで切り抜けてきたいくつかの「強烈なストレス環境」に価値を見いだすことができ、救われた気持ちになった。(この本の内容がすっと入ってきたのは、辛い経験の中から得たものがあることを実感として持っているからだと思う)

ストレスと言えば「闘争逃走反応」のイメージが強いが、他にも色々な反応があり、それぞれに身体に起こる反応が変わってくる。

<blockquote>ストレス反応にはいくつかの典型的な種類があり、各反応によって体に起こる生物学的な変化が異なるため、ストレスへの対処方法もそれぞれ異なります。

たとえば「チャレンジ反応」が起こると、自信が強まり、進んで行動を起こし、経験から学ぼうとします。

いっぽう「思いやり・絆反応」が起こると、勇気が強まり、進んで人の世話をし、社会的な関係を強化します。

</blockquote>

これらを知っている必要はないが、辛い・悲しい出来事から僕らが何かを得たという実感の中身を、この本は教えてくれる。今後、強いストレスにさらされた時の態度を、ある程度は選択できるようになるかもしれない。(以前、仕事で死ぬほど辛かったとき、上司が「面白くなってきた」と言っていたのは強がりでは無かったのかも知れない)

この本自体がひとつのマインドセット介入であるので、この本を読んでストレスに対する考え方に変化を生じさせることができれば、それは人生における最高の臭覚になるかも知れない点を改めて強調しておきたい。この本は、絶対に読むべきだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月14日
読了日 : 2017年9月16日
本棚登録日 : 2018年10月14日

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