知らないうちに「向こう側」に行ってしまう話がいろいろ。あちら側との接続のしかたが多彩で面白い。
かわいくてだめだめな兎ストーリーの「パリにいる若い女性に宛てた手紙」、保身に懸命な評論家の視線で至高をつかもうとする芸術家を描いた「追い求める男」、交換条件がひど過ぎる「正午の島」の三篇が特に良かった。
大人気の「南部高速道路」はそれほどでも。期待し過ぎたし、仕事でずっとじりじりしているからか、渋滞の話にぐっとこなかった。
全体的におしゃれな雰囲気だったのは想定外だった。そういえばコルタサルって欧州住まいが長いんだものね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
スペイン - 小説/物語
- 感想投稿日 : 2012年10月24日
- 読了日 : 2012年10月24日
- 本棚登録日 : 2012年10月24日
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