だれも空を飛ばないし4年間雨が降り続いたりもしない(訳者の木村さんはあとがきで本書はリアリズムの手法で書かれていると述べている)。けれどガルシア=マルケスの与太話力は間違いなく全編にわたって発揮されており、最初から最後まで楽しく、ときどき笑いながら読んだ。
みんな自分のことばっかり考えてて、ときにひどく残酷だったり目に入れるべきことを見なかったりなのに、それはそれとして生きるのはよい、楽しい、という肯定感。相手不在の恋であっても、それが生き甲斐になるなら大事にしたらいいんでしょうね。それに最後の解決策、無限! 繰り返し! 神話的! やっぱりガルシア=マルケスだなあ楽しいなあとと思いながら読み終えました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
スペイン - 小説/物語
- 感想投稿日 : 2019年7月14日
- 読了日 : 2019年7月14日
- 本棚登録日 : 2019年7月14日
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