「自分のために生きていける」ということ―寂しくて、退屈な人たちへ

著者 :
  • 大和書房 (2004年9月1日発売)
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本棚登録 : 271
感想 : 28
5

現代社会において良いとされる価値観に合わせすぎて、自分の望みを無視していると病気になるよ、という話。外の価値観で自分を評価し続けていると立ちいかなくなる、という話はとてもよくわかる。親密な人間関係を構築するのは自分を充実させてから、というのもよくわかる。

自分の中がすかすかになってしまったような気がするときにどうやって立て直していけばいいかが、具体的に書いてあってよかった。その一方で「なるようにしかならない」ということも力強く書いてある。自分だけのよろこびに満ちた生をこれからデザインしていけばいいんだという気持ちになれるので、どうしたらいいかわからなくなってしまったら、何度でも読み返したい本。

理想的な親密性を追求すると反社会的な事態がもたらされそうな点が面白かった。まあそういうこともいずれ反社会的じゃなくなるのかもしれない。みんな自分の好きなようにして幸せになったらいいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2017年11月27日
読了日 : 2017年11月26日
本棚登録日 : 2017年11月27日

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