異世界が奥行きをもって描かれていて、良質なファンタジーだった。主人公より舞台になった土地が主役のようで、本書は「第一部」という印象。続編もあるらしいし、読み終わった、という感じはあまりない。
個人の描かれ方についてはちょい不満があって、「なぜそうしたか・したいのか」があまり伝わってこない。各人の判断の動機が印象に残らないので、それでもいいけどそうでなくてもいいのでは、という感じがある。作者はオロンドリアを見せたかったんだろうしそれには成功しているのだけれど。
ちなみに、それほど図書館の話じゃないです。原著題名を直訳したら「オロンドリアの異邦人」で、そちらのほうがよく内容を表していると思った。地味だけど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
英米 - 小説/物語
- 感想投稿日 : 2018年4月7日
- 読了日 : 2018年4月7日
- 本棚登録日 : 2018年4月7日
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