16:冲方さんの歴史シリーズ(?)3作目。平安時代の話、しかも語り手が女性とあって、「天地明察」「光圀伝」とはまったく違った作風になっています。清少納言の筆、という設定なので、あまり突っ込んだ時代背景の説明がなされず、日本史に明るくない私には少々つらかったです。
また、時代柄、切ったはったの「熱さ」が前面に出ていないので、前半はちょっと退屈でした。
ただ、清少納言もまた、中宮定子というひとに捧げた想いの一途さ、熱さは春海や光圀とまったく同じだったのだと、静かな筆致からも感じられる作品でした。
読書状況:読み終わった
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年10月8日
- 読了日 : 2014年2月9日
- 本棚登録日 : 2018年10月8日
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