はなとゆめ (単行本)

著者 :
  • 角川書店 (2013年11月7日発売)
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本棚登録 : 2265
感想 : 348

16:冲方さんの歴史シリーズ(?)3作目。平安時代の話、しかも語り手が女性とあって、「天地明察」「光圀伝」とはまったく違った作風になっています。清少納言の筆、という設定なので、あまり突っ込んだ時代背景の説明がなされず、日本史に明るくない私には少々つらかったです。
また、時代柄、切ったはったの「熱さ」が前面に出ていないので、前半はちょっと退屈でした。
ただ、清少納言もまた、中宮定子というひとに捧げた想いの一途さ、熱さは春海や光圀とまったく同じだったのだと、静かな筆致からも感じられる作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月8日
読了日 : 2014年2月9日
本棚登録日 : 2018年10月8日

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