47:「海に降る」の朱野さんの本。ダ・ヴィンチを読んでいたころに紹介されていて「面白そう!」と思った割にそのままになっていて、今回ようやく読めました。
一話完結型の連作で、負の感情が爆発した時に「猫魂」を憑依させ悪(?)を懲らしめる、という構成はわかりやすく爽快感があります。また、キャラクターの造形が面白くて、妖怪に憑かれて極端な性格になり、潔子を追い詰めるさまは「そこまでするか!」に一役買っています。
ですがどうしても単調な展開になってしまうのが残念でした。最終話で少し潔子の成長が見られますが、基本的に「懲りない女」だったのがちょっと共感できず……メロの嘆きにリアリティを持たせるためでしょうか。
読書状況:読み終わった
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年10月8日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年10月8日
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