マタタビ潔子の猫魂(ねこだま) (ダ・ヴィンチブックス)

著者 :
  • メディアファクトリー (2010年1月20日発売)
3.01
  • (2)
  • (27)
  • (66)
  • (12)
  • (9)
本棚登録 : 249
感想 : 67

47:「海に降る」の朱野さんの本。ダ・ヴィンチを読んでいたころに紹介されていて「面白そう!」と思った割にそのままになっていて、今回ようやく読めました。
一話完結型の連作で、負の感情が爆発した時に「猫魂」を憑依させ悪(?)を懲らしめる、という構成はわかりやすく爽快感があります。また、キャラクターの造形が面白くて、妖怪に憑かれて極端な性格になり、潔子を追い詰めるさまは「そこまでするか!」に一役買っています。
ですがどうしても単調な展開になってしまうのが残念でした。最終話で少し潔子の成長が見られますが、基本的に「懲りない女」だったのがちょっと共感できず……メロの嘆きにリアリティを持たせるためでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月8日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年10月8日

みんなの感想をみる

ツイートする