芥川龍之介と菊池寛による共訳、不思議の国のアリス
1927年刊行と、凡そ100年前の作品
タルトを饅頭と訳すなど時代的背景を窺える部分はチラホラ見られるが、原作の性質も相まって時代の隔たりを感じない
訳者の当然とも言える文章力で理解不明な原作のやり取りが表現されている
当作は夢の世界を文章化したと受取れるが、現実の世界も文字に起こせば理の無い音のやり取りだ示唆しているとも受取れる
解釈の余地を数多に残して、物語として成立して見える、ということはどの様な構成原理なのか分析し切れていない
多分、分析した論文はあるのだろう…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年5月29日
- 読了日 : 2023年5月29日
- 本棚登録日 : 2023年5月29日
みんなの感想をみる