"耽美"や”罪悪”という言葉を理解するのに、この本ほど
適した小説はないのでは。2巻の大きなテーマは、残酷な父の死、そして薬物。薬物中毒者の脳内カオスの再現という、どう考えても困難な表現が流れるように描かれることで、ほんの数日の出来事が驚くほど濃密になって読者を引き込む。著者が"衝撃的な体験をしただけ"ではなく、真にイギリスを代表する作家であるということが隅々から伝わってくる作品だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年3月17日
- 読了日 : 2022年3月17日
- 本棚登録日 : 2022年3月17日
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