ビッグ4 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-77)

  • 早川書房 (1984年11月1日発売)
3.12
  • (6)
  • (9)
  • (23)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 161
感想 : 11
3

 再読。クリスティ作品の中でも、随一の歯切れの悪さ。
 「ポアロは双生児の片割れ」のネタは、読んだのが大分前になるものの、未だ覚えていて、読み進めていきながら他の筋もだんだんと思いだしてきた。
 他のレビューでも「トミー&タペンス」ものでこの題材を扱えばどんなによかっただろうか、ベルギーの小男にこの冒険をさせるには荷が勝ったのではないか、とあるが、私も同意見である。読めば、自ずとそう思わざるを得ない。

 また、ナンバー・フォーも結局正体不明、としたのもよろしくない。せっかくポアロを出しているなら、実は「ナンバー・フォー=イングリズ」で、最初から手の上で踊らされていたのです!、くらい言わせてもいいくらい。ま、そうすると、細部もちょこちょこ変える必要があると思いますが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2013年1月26日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年1月26日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする