再読。クリスティ作品の中でも、随一の歯切れの悪さ。
「ポアロは双生児の片割れ」のネタは、読んだのが大分前になるものの、未だ覚えていて、読み進めていきながら他の筋もだんだんと思いだしてきた。
他のレビューでも「トミー&タペンス」ものでこの題材を扱えばどんなによかっただろうか、ベルギーの小男にこの冒険をさせるには荷が勝ったのではないか、とあるが、私も同意見である。読めば、自ずとそう思わざるを得ない。
また、ナンバー・フォーも結局正体不明、としたのもよろしくない。せっかくポアロを出しているなら、実は「ナンバー・フォー=イングリズ」で、最初から手の上で踊らされていたのです!、くらい言わせてもいいくらい。ま、そうすると、細部もちょこちょこ変える必要があると思いますが。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2013年1月26日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年1月26日
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