ヘラクレスの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房 (2004年9月16日発売)
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本棚登録 : 520
感想 : 53
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聖書や童謡になぞらえて人を殺していく犯人は古今東西数あれど、自分が解決した事件を神話に見立ててコレクションする名探偵はなかなか珍しい部類かと。
最初、子供じみた理由で事件を選り好みするポアロの高慢さに鼻白みながら読み始めたのですが…何これ、超面白い。
どの話も良かったのですが、一番のお気に入りは『ステュムパロスの鳥』。ポーランドの双子の貴婦人をビジュアルで見てみたいです。映像化されているのかしら。
次点で『ケルベロスの捕獲』。久しぶりに会ったロシア美女に「地獄へきて」と告げられるドラマチックな出だしと、その後ミス・レモンに「ご存じなかったのですか、ポアロさん。ナイトクラブですわ」とあっさり謎解きされる落差。ミス・レモン超クール、超有能!あとナイトクラブ地獄も面白そうで、実際あったら行ってみたいですね。ただし麻薬売買さえなければ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年12月19日
読了日 : 2017年12月18日
本棚登録日 : 2017年12月19日

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