ルイス・キャロルの『スナーク狩り』と『ジャバーウォックの歌』の全訳が、ホリデイの挿絵と共に収録されている。
素晴らしいのは注釈が充実していることだと思う。謎と造語が多い作品が、部分的ではあるが解説されている。わたしは海外文学を読んでいて、たまに原文と照らし合わせて読みたくなるが、この書籍では注釈の付いている部分について元の文章が紹介されているのだ。また必要に応じてルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』などからの抜粋や、ワーズワースの詩なども紹介されており、この書籍から読書の幅が広がる感じがする。「痒いところに手が届く」とはこのことか。
また、注釈や解説をされるにあたって活用された関連書籍も巻末に紹介されているので、機会があればそれらも参照してみたいと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2020年6月22日
- 読了日 : 2020年6月22日
- 本棚登録日 : 2020年6月20日
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