帝國の華嫁 英雄皇帝は政略結婚の姫君を溺愛する (蜜猫文庫)

  • 竹書房 (2019年4月22日発売)
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本棚登録 : 17
感想 : 4
3

悪役の魅力にヒロインとヒーローが霞んでしまっている。後半、悪役の種明かしに終始する。文章に違和感が多い、例えば、

"けっこうな速度"で走る馬車から"身を乗り出した"人物が"おーぃえおんあおおおっ"と叫ぶシーンがある、こういう表現は私は受容できない。

特務担当部官とか時間制限といった表現が多用されるのに、歴史小説風味の"先刻から"立ったり座ったりといった表現が唐突に出現する。

こういった現象はこの著者だけでなくままあることで、ジャンル小説に私が求め過ぎているのかもしれないが、やはりこの分野の出版社と編集者の力量不足あるいは意識の低さに原因があるのだろうと思う。

感想を一言で言えばこの度も「物語は面白いのに文章で興を削がれた」。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月28日
読了日 : 2023年7月28日
本棚登録日 : 2023年7月19日

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