GODZILLA 星を喰う者 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2018年12月22日発売)
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感想 : 3
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おおきな危機の到来を前に
価値観の異なる者たちが集まり
相互理解を超えて、おのおのの力を結集
そしてその報いにもたらされた友情が
文明の勝利へと導く
そんな人類の理想も、ゴジラの前では泡沫の夢物語だった
人々は、それぞれにゆずれない想いを抱きつつ
敗北を受け入れるしかなかった
ナノメタルですべての生命を統合しようとするビルサルド
憎悪のエネルギーを集めて神獣ギドラを召喚するエクシフ
地球人も、知恵と勇気とあきらめない心だけは持ち合わせていたが
結局、三者は互いに足を引っ張り合うことしかできなかった
なにが間違っていたのか、最後までよくわからない
主人公が最後に残したのは
子供たちの勇気を守る概念としての神だが
それがいつか、第二のギドラを呼び出さないと
どうして言えるのだろう

まあ、怪獣との共存を文明の発展と両立させる道も
(例えば風の谷のナウシカのように)うっすらとは見せており
全体として、言うほど悪くはないと思うんだけど
ノベライズ版では、ちょっと書かない方がいいことまで
書いてしまってますね
アインシュタインに入れ知恵したのも全部エクシフの陰謀とかそんな

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感想投稿日 : 2019年1月2日
本棚登録日 : 2019年1月2日

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