アナザー1973年
ベトナム・ハノイに対し
原子爆弾「サウンドオブサイレンス」を投下したことで
逆に、アメリカの敗戦は決定的なものとなった
核の力でも、ベトコンのガッツを砕くことはできないということが
明らかになってしまったからである
戦争終結の早まったおかげで徴兵をまぬがれた主人公は
生き延びたことへの罪悪感なんぞ
微塵も持っていない
一方、戦後日本で鬱屈を深める平岡公威は
ソ連との闇取引をとりしきるところにまで堕ちながら
ひそかに「日本自殺装置」の発動を計画していた
そうすることによってのみ再生しうる何かがあると
そう信じていたわけである
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- 感想投稿日 : 2015年11月12日
- 本棚登録日 : 2015年11月12日
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