マルドゥック・スクランブルThe First Compres (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-1)

著者 :
  • 早川書房 (2003年5月1日発売)
3.87
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本棚登録 : 2115
感想 : 248
3

賛否両論けっこう激しかったので手に取ってみた。

思ったより遥かに普通だった。
何をして普通かと言えば「SFとして普通」なのだが。
突拍子もない設定とも思わないし
何かとてつもなくエグい描写があるでもないし
展開が意外性に満ちているわけでもないし。

主人公のキャラ設定も、まぁよくある感じだ。

そう感じてしまうのは、このテの作品に散々触れてきてしまった世代の切なさかもしれない。
そこらのアニメでもマンガでも、こういうテイストの世界観はお目にかかれてしまうから
彼が改めて描いたところで斬新さを見ることは難しい。
彼自身の筆致としても10年前ということで
自分の蘊蓄に頼り過ぎているから間延びしているし。

若干の蘊蓄クドさは否めないけど
新鮮さやグイグイくる感じはなかったけれど
読みやすさはある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2012年9月18日
読了日 : 2012年9月18日
本棚登録日 : 2012年9月18日

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