組織で潜入捜査を行う警察官と警察官になりすまし組織のために働く男。
騙し騙され疑われという緊迫した展開の中で、次第に自分の中の正義や善悪がわからなくなってゆく。
終始緊張感が漂う展開で中弛み感なし、緩急テンポ良く進む。
血の臭いがする話なのに主役2人の哀愁を帯びた美しい佇まいで必要以上に重くならない。
ビルの屋上やスーツ姿でグレーが多い画面に、ちょっと退廃的な雰囲気のアジアの音楽がとても似合っていて、どこか懐かしい品がある。
道は自分で選ぶしか無い。
でもそれは地獄への入口かもしれない。
何かが解決したように見えてもそれは新たな苦しみの始まりかもしれない。
「死後絶えることのない無間に続く苦しみ」という仏教用語であるタイトルの意味が、見終わってからじわじわと効いてくる。
続編は見るか迷い中。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月31日
- 読了日 : 2023年7月31日
- 本棚登録日 : 2023年7月31日
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