菊のきせ綿 江戸菓子舗照月堂2 (ハルキ文庫 し 11-6 時代小説文庫 江戸菓子舗照月堂)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2018年1月11日発売)
3.43
  • (7)
  • (13)
  • (29)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 168
感想 : 18

2巻では安吉をお調子者だが放っておけない憎めない人物に人格を軌道修正。それでも自分にはなつめが厨房に入るためだけの都合のよい登場人物にしか感じられませんでした。
なつめが厨房に入らなければ話にならないので安吉はいい話風に京に厄介払いされました。
読者に退場が惜しまれない登場人物造形で気の毒でした。
何はともあれなつめが厨房に入ることになったので続きを読んでみようとは思います。



1巻でも薄々感じてはいましたが「みをつくし料理帖」ぽさが2巻になって際立ってきました。
主人公は幼少の頃に両親を亡くす。親代わりが教養高い心優しい女性。行方不明の兄がいる。ついにはお菓子対決……。
幼馴染の吉原に売られた女の子は登場しないの?とつい思ってしまいました。
シリーズ開始当時「みをつくし料理帖」のような作品をという依頼だったのでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020年読了_本
感想投稿日 : 2020年7月28日
読了日 : 2020年7月28日
本棚登録日 : 2020年7月28日

みんなの感想をみる

ツイートする