著者 :
  • 幻冬舎 (2000年11月1日発売)
3.78
  • (33)
  • (37)
  • (45)
  • (3)
  • (3)
本棚登録 : 219
感想 : 37
4

悲しい。悲しくて切ないストーリー。読み終わって【涙】の意味が分かった気がします。
一人の人を追って探し彷徨う萄子。きっと何が何でも見つけ出して話をしないと、これから先前に進めないって気持ちよく分かる。
逢えてよかったね。
そして最後の旦那さんの言葉。衝撃的だけど、本当に辛抱強い人なんだな。穏やかな家庭が目に浮かびます。

***********************************************************
内容(「BOOK」データベースより)
昭和39年東京オリンピック前夜。一方的な別離の電話を最後に、挙式を翌月に控えた萄子の前から、婚約者・勝が姿を消した。
刑事である勝には、ある凄惨な殺人事件の嫌疑がかけられていた。潔白を信じる萄子は、勝を探し出す決心をするが、同じ頃、勝への復讐を誓った男も行動を起こしていた―。
川崎、熱海、焼津、筑豊、飛田、そして沖縄・宮古島へ―。
すれ違い、裏切られ、絶望と希望の間で激しく揺れながら続けた孤独な旅の終わりに、萄子が見たものは―。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2009年9月17日
読了日 : 2010年9月16日
本棚登録日 : 2009年9月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする