サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

  • 河出書房新社 (2016年9月8日発売)
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歴史から学ぶことは多い。人類が発生してから、今の繁栄した社会を築くに至った歴史と、その理由を、この本は追求していく。比較的分かりやすい言葉と、多くの実例を用いて理解しやすい内容で書かれており、ストーリーとしても面白い。
生物学上ホモ・サピエンスと呼ばれる我々人類が地球上でどうしてこのように圧倒的な繁栄を遂げることができたのか。本書では3つの大きな変革が起きたことによると、説明している。
それは認知革命、農業革命、科学革命である。
1つ目の認知革命とは、言語を使ってサピエンスが虚構を作り出す事ができるようになったことである。
虚構、つまり実在しない想像上の秩序を作りだし、共有すること、共同的主観を持つことができるようになったことで、サピエンスは他の生物ではあり得ない大きな集団で協力して行動できるようになった。
協力することで、強力な力を持ち他の人類を圧倒した。また、長い時間をかけて進化させることを待たずに、あらゆる環境を克服し、広がって行くことができたのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年9月27日
読了日 : 2019年9月29日
本棚登録日 : 2019年9月15日

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コメント 1件

こまつなさんのコメント
2023/03/20

サピエンス全史読み始めました。

あと、「才能の正体」(坪田信貴著)がオーディブルで、出ています。

https://www.audible.co.jp/pd/B08638MNCB?source_code=ASSORAP0511160006&share_location=player_overflow

仕事にも役立つので、オススメです。

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