「みんなの意見」は案外正しい

  • 角川書店 (2006年1月31日発売)
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我々は有限の合理性しか持ち得ない存在である(ハーバート・サイモン)

家畜の重さ、スコーピオンの位置、チャレンジャー号の事故に関するエピソードからわかるように、適確な意思決定には意見の多様性が不可欠であると思います。

今は、基本的に一人で明細書を書いています。一人といっても、技術者に書いて頂いた原稿を基にしています(実施例などの実験は書けないので)。

現状の業務形態では、できるだけ他人に頼らずに一人で多様性を維持する必要があります。そのための工夫として「一度書いてから時間を空けて見直している」や「技術者の方とできるだけ口頭での議論をする」などを行っています。今のところ、自分にできそうなことはこのくらいでしょうか。

後は、経験だと思います。ただし、これから30年パテントエンジニアを続けるとして、1ヶ月に3件提出したとしても、たかだか3×12×30=1080件にしか対応できません。

時間の制約はありますが、1件1件魂こめて作成したいものです。でも、専門家にありがちな「ただ間違っているだけでなく、自分がどれだけ間違っているかすらわかっていない」には陥らないようにしたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年7月26日
読了日 : 2010年3月7日
本棚登録日 : 2015年7月26日

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