ハリウッド黄金期(最盛期)とヌーヴェルヴァーグ
或いは、光が何であり、翳りが何であるか
映画は、30年代後半のハリウッド映画最盛期に映画が約束してくれた無意識の喜びを、もはや保証してくれない。いまそれを映画に求めることは、時代錯誤の振る舞いでしかないだろう。
陶酔へと誘うものではなく、たえざる覚醒へと導く不幸な対象としての映画。
人々は、50年代作家たちとともに、映画には歴史があり、また歴史が映画をつくるというごく当たり前の事実を身をもって学んだのだ。そのことに自覚的たりうるものだけが、なお映画を撮り、なお映画を見ることが許されている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2020年3月10日
- 読了日 : 2020年3月10日
- 本棚登録日 : 2020年3月10日
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