足利尊氏とかが出てくるのかと思ったら、「足利の血脈」という、室町幕府全盛期のその後から江戸時代に至るまで、足利の血脈がどう受け継がれていったのかが描かれている。7人の作家陣によって時系列に沿って、まるでバトンを受け渡しながら連作のような作りになっている。
内容的には戦国時代の初期、室町幕府の関東本社といえる、足利家の分家となる古河公方、堀越公方から始まり、それらを守護する関東管領の扇谷上杉家、山内上杉家、さらにそれらを飲み込もうとする北条家がメインキャストとなる。
前半の数編はたしかに面白い。なるほど、足利の血脈って、ここにも繋がってるのね、とか。
が、後半はなんだか急に忍びの突拍子もない技が出てきて、忍びの暗躍が中心となる。なんでそうなった?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史小説(戦国時代)
- 感想投稿日 : 2021年3月1日
- 読了日 : 2021年3月1日
- 本棚登録日 : 2020年12月24日
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