俺ではない炎上

著者 :
  • 双葉社 (2022年5月19日発売)
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感想 : 101
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評価3.8
audible 12時間49分 kindle 329ページ

twitterやyoutubeなど現代的な話し。10年前からの計画で泰介の身辺調査もなされており、単なる乗っ取りではないのだろうが、我が身にも起きそうでこわい。殺人はともかくとして軽く信用を失わせるぐらいは簡単に出来そう。事態はどんどん悪化していくがそれでも警察はそこまで馬鹿ではないと思うが、ここは突っ込まないでおこう。名前がよみにくいのもちょっと困る。
 もう一人の警官ムツウラと、えばたんなど希望が見える。ツイッターの投稿に関する違和感に気づかない堀には同じおじさん世代としても歯がゆい。
 途中から山縣が実は嫌われ者であったことが発覚。こうなると誰の味方をしてよいかわからなくなる。嫌われている自覚がないことが自分にも当てはまるかもといらぬところまで怖くなる。こういうのいらないのではと思ったが、最後のところで必要だったのかと気づく。
 さくらの行動も不明。真犯人としては年齢も合わないし、10年かけたとは思えないような行動。何かが噛み合わないと思っていたらまさかの叙述トリックというのであろうか。これはいつものように受け入れがたいし、ちょっとずるい。最後はバタバタしていてこれも残念。真犯人がそこにいた理由もよくわからない。結局真犯人の動機もいくらなんでもとおもうし、3人殺すなんてもはや精神異常者。まともではない登場人物の行動をずっと読んでたのかと思うと、これが一番残念。やはりではあるが、望ましい着地にはならなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月13日
読了日 : 2023年8月13日
本棚登録日 : 2023年8月13日

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