炎情 - 熟年離婚と性 (中公文庫 く 16-6)

  • 中央公論新社 (2012年5月23日発売)
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「婦人公論」2008~2009
40~60代の女性へのインタビュー。結婚と性とが深い関係だと思い知らされる。

印象に残ったこと

池下レディースクリニック
池下育子先生のはなし

“大腸がんと診断された男性が、毎晩のように妻を求めるようになった話しから、人間は死ぬかもしれないというときには、セックスをしたくなる動物らしいと。ただし、それは男性に限られるかもしれない。”

ただ、女性も性欲がなくなるわけではない。

“人間には三つの性がある。
男性、女性、そして妊娠する性。 
女性が閉経したからといって中性になるわけではない。...死ぬまで女性であり続けるのだ。”

最後に熟年離婚を経験している著者は、

“精神の自由と物質の自由とどちらを選ぶか...精神が死んでしまってまで、結婚生活を続ける意味はない。”

“...もう我慢するのを止めるのは、自分の生命を維持するための決断とさえいえるような気がした。”

それでも、思いとどまった女性たちもいたとも。



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感想投稿日 : 2022年4月2日
読了日 : 2022年4月2日
本棚登録日 : 2022年3月22日

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