快人エジソン: 奇才は21世紀に甦る

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  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2000年11月1日発売)
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「天才とは1%のひらめきと99%の努力のたまものである」の言葉で有名なトーマス・エジソンだが、この言葉の真意は多くの人に信じられているものとは異なっている。エジソンは、今で言うところのベンチャー企業家の草分けであり、単に天才発明家というだけでなく、マーケッティングにも非常に長けていたことが丹念な取材のなかから語られます。

今まで知らなかったエジソンの人となり、日本との深いかかわりがよくわかる書籍です。

この本で印象に残った言葉は・・・

■1914年12月、火事に見舞われたエジソンの研究所を前にして重要書類の持ち出しに陣頭指揮を執るものの、手の施しようがないとわかると、家族を呼び寄せ「こんな大きな火事にお目にかかる機会はめったにないからじっくり見ておくがよい」と少しもあわてず、火事がおさまるとすぐに復興に取り掛かる姿にみるバイタリティと楽天家ぶりは、すごいものだと感じました。

■「ほかの発明家の弱点は、ほんの一つか二つの実験でやめてしまうことだ。わたしは自分が求めるものを手に入れるまで決してあきらめない」

■「売れないものは発明しても意味がないし、時間の無駄だ」

■「情報をできるだけ多くインプットすることによって決断力を支えることができる」

■「この世でもっとも大切にすべきは道徳である」

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 科学力
感想投稿日 : 2008年12月30日
本棚登録日 : 2008年12月30日

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