アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-43)

著者 :
  • 早川書房 (2011年3月10日発売)
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本棚登録 : 1036
感想 : 92
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うーん、難しい。
筆致力は前2作より更に上がっている、気がする。
だけど内容はより哲学的・形而上学的なものになり過ぎて、理解するのが本当に難しい。メタ認知に次ぐメタ認知。空中戦でも地上戦でもなく、心理戦がメインとなるジャムとの戦争。
特にロンバート大佐の言うこと、本当に訳わからん。

自己、言葉、自意識、潜在意識、仮想、現実、虚構、神、機械、人間、、、これらのキーワードが、それぞれ様々な接続詞や等号で複雑に結ばれて出来上がったものがこの雪風シリーズのテーマなのだけど、残念ながら僕にそれを上手く説明する語彙力は無い。完全に理解できてもいない。

それでも途中で読むことをやめられないのは先述の通り筆致力と、ストーリーの重厚さだろう。

あと読んでいてとてもアニメ的だと思った。「パプリカ」とかみたいな時系列グチャグチャ系アニメを彷彿とさせる。
OVA見てみたいな。

もう少し色々な本を読んで賢くなってからまたいつか読み直したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年7月27日
読了日 : 2020年7月31日
本棚登録日 : 2020年7月25日

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