大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書 1045)

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年10月20日発売)
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本棚登録 : 1891
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2015年に書かれた世界の時事問題を歴史的背景を紐解いて解説してくれる論説本。
2015年なんて最近のように感じていたが、もう9年も経っていると流石に時事問題は古く感じる。2015年はトランプ大統領もバイデン大統領も知らない。イスラム国の衰退も。勿論コロナ禍、米国議会襲撃、アフガン撤退とタリバン政権樹立、中国の国家安全維持法の成立、安倍元総理襲撃事件、ブレグジット、ウクライナ戦争もイスラエルとハマスの紛争も知らない。他にも枚挙にいとまがない。
思えばこの9年、世界史的に重要な出来事が幾つもあったものだと気付かされた。
でもそれはおそらく2015〜2024年に限ったことではなく、どの9年を取っても変わらないことだろうけど。

時事問題も9年くらい時間を置いてから“歴史として”学ぶ方が分かることが多いのかもしれない。そんなことを読みながら感じた。

内容以外のことを言えば、佐藤さんと池上さんの知識量やスタンスにあまり差が見られなかったので、対談という形式で無くても良かったのかなという気はした。読みやすくはあったけど。

それにしても「トランプが大統領に選ばれることはあり得ない」と言い切っていたので、やはり予想が難しかった出来事だったのだなと改めて感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2024年2月13日
読了日 : 2024年2月4日
本棚登録日 : 2019年5月21日

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