容赦なく〈下〉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1996年3月28日発売)
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本棚登録 : 214
感想 : 7
3

結果から言ってしまえば、ケリーの復讐は成功しました。

粛々とケリーを追うライアン刑事は、彼を追い詰めていきますが
それは冷酷なものではなくて、「成さねばならないこと」を持った
男たちのやりとりです。
グリシャノフ大佐とザカライアスやCIAの駆け引きもそうですし。

ケリーは自分のしてきたことに自ら幕を引こうとする。
その気持ちはわかります。

潔いというのは、読んでいても気持ちいいですよね。

政府の力や事件に関わった人たちの漢気がケリーを
「クラーク」に生まれ変わらせたわけです。

それでいいのかなと感じる部分もあるのですが
ケリーも新しい家庭に落ち着いたようですし、
野暮は言いっこなしです(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 冒険小説・スパイ小説
感想投稿日 : 2013年7月18日
読了日 : 2013年7月18日
本棚登録日 : 2013年5月20日

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