家庭の不和等などからくる満たされなさを抱える高校生の緑。
あるきっかけから、掴みどころがなくふわふわしているところが魅力的な同級生の男の子・楯を好きになり…という一種のラブストーリー。
可愛い表紙がイラストながら、語り手で主人公の緑の内面が結構若さと青さで暴走しつつ、恋心を募られまくる様子は、私自身身に覚えがある「痛さ」もあり、なかなかヘビーであった…。
最終的に色々あった末にこの2人は結ばれて、緑くんは求めていたものを得られるのだけど、色々私の中では消化不良でなんだか楽しみ切れなかった。
(たとえばせっかくの近未来舞台なのにファンタジー要素が活かしきれてない気がしたり、恋愛ものというよりはジュブナイル的な印象が強かった割に恋愛要素が生々しかったり、楯が緑を好きになる過程が今いちわからなかったり…。)
雪舟えまさんはネットで目にした詩が素敵で初めて読んだんだけど、本作は私にはいまいち合わず。
次は詩集を読んでみたい
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸
- 感想投稿日 : 2021年8月5日
- 読了日 : 2021年7月19日
- 本棚登録日 : 2021年7月19日
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