江戸商人の経営: 生き残りを賭けた競争と協調

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2008年7月1日発売)
3.46
  • (2)
  • (4)
  • (6)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 38
感想 : 4
3

江戸時代が意外に資本主義的な時代であったという論考。たしかに米の先物取引とかもあり、成熟した市場経済であったようだ。問屋仲間など今の感覚で言えばカルテル的なものだが、それは「公」をささえるものでもあった。著者は現代のCSRとの対比を用いているが、跡継ぎの話なども含め、いまどきのコーポレートガバナンスや情報公開の視点からさらに掘り下げると面白いかもしれない。最終章では戦時体制以降、社会主義化した日本経済を嘆く。あと、もう少し編集がしっかりしていれば良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月5日
読了日 : 2009年10月22日
本棚登録日 : 2018年11月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする