江戸時代が意外に資本主義的な時代であったという論考。たしかに米の先物取引とかもあり、成熟した市場経済であったようだ。問屋仲間など今の感覚で言えばカルテル的なものだが、それは「公」をささえるものでもあった。著者は現代のCSRとの対比を用いているが、跡継ぎの話なども含め、いまどきのコーポレートガバナンスや情報公開の視点からさらに掘り下げると面白いかもしれない。最終章では戦時体制以降、社会主義化した日本経済を嘆く。あと、もう少し編集がしっかりしていれば良かった。
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月5日
- 読了日 : 2009年10月22日
- 本棚登録日 : 2018年11月5日
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