手軽に読める「浅見光彦シリーズ」だが、その中でもミステリー色が少ない物語になっている。
「飛鳥」を舞台にしているし旅情ミステリーとして楽しめばいいかと。
「裁かれるべき人間」がいることはわかる。
けれど、個人が「裁く権利」をそれぞれに行使したら法治国家は成り立たない。
すべてを理解したうえで選択したある結末。
光彦も岡部も、飛鳥船上だからこそ出来た選択なのではないだろうか。
なお、この物語は「イタリア幻想曲」と一対になっている。
「飛鳥編」だけを読むのではなく、「イタリア幻想曲」も次いで読んでほしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2017年3月8日
- 読了日 : 2017年3月8日
- 本棚登録日 : 2017年3月8日
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