アイディアは悪くなかったと思う。
ただ、主人公である七沢明日菜のキャラクターを優等生にしすぎたために、どこか嘘っぽさが漂ってしまったような気がする。
まだ十代の少女たちが理由もわからずに拉致監禁される。
それだけでも十分に不安を抱くだろうに、落選者は死亡すると聞かされてパニックにならないほうがおかしい。
立ち直りも、明日菜の優等生ぶりも、黒幕の薄っぺらな動機も、やけに作り物めいていた。
有り得ない物語であっても、それでも上手く騙してほしい。
少しでも物語の中に入り込めるように、うまく嘘をついてほしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
サスペンス
- 感想投稿日 : 2017年2月16日
- 読了日 : 2017年2月16日
- 本棚登録日 : 2017年2月16日
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