うわさやデマと聞けば,大抵の人はネガティブな印象を抱くと思うが, 本書は,ポジティブな面にスポットを当てている――もちろん,ネガティブな面にも触れている。 著者は噂を「願望の噂」「恐怖の噂」「楔(くさび)を打ち込む噂」の3つに分類している。
一番多いのは「楔(くさび)を打ち込む噂」――相手をネガティブな状態に落としこむ噂――である。ネットの普及に伴って,よく目に付くようにもなったと思う。本書を読めば,うわさやデマと距離を置くことができ,うわさやデマに騙されることや,うわさやデモを広めることに加担することも減らすことができるかもしれない。
翻訳本だけど,読み易い――翻訳が上手い。 読み易い翻訳本と読み難い翻訳本があるけど, 前者の場合は,原著の意味をちゃんと把握していて,意訳が上手いのだと思う。 後者は,おそらく,直訳に近いのかなぁ――と感じる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
360 社会
- 感想投稿日 : 2013年3月28日
- 読了日 : 2012年12月15日
- 本棚登録日 : 2013年3月28日
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