これはちょっと前の本なんですけど、中国を動かす共産党の政治局常務委員の話です。当然トップは習近平ですけど、彼らが選ばれていく過程がおもしろいんですよ。みんな、自分が目をつけた有望な若手を育てたうえで、チャイナ・ナインに指名する。そうすると、自分が辞めたあとでも、次の国家主席に強い影響力を持つじゃないですか。「あの人のおかげで自分はこの地位に座れた」なんて思わせるようなやり方でね。
中国人って自分の影響力を利用しながら、政治を動かしていくのが猛烈にうまいんですね。「権力闘争というのはこんなふうにやるものか」というところが徹底していて、日本の政治家のかわいらしいやり方とは全然違うんです。気に入らなくなったり、敵になったりしたら、一族郎党逮捕したり殺したりするので。すごいですよ。
(公式メルマガ「ブックトーク」28号より一部抜粋)
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- 感想投稿日 : 2016年11月28日
- 読了日 : 2016年11月28日
- 本棚登録日 : 2016年11月28日
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