次々と登場する人物、錯綜する人間関係、交互に入れ替わるオリヴァーとピアの視点、そして頻発する事件…、一気読みできた。
ただ、丁寧な登場人物一覧に助けられるものの、やはりドイツ語の名前は覚えにくい!しかも親子で登場が多いし。
しかし、次々と容疑者を繰り出しながらも最後まで犯人を絞らせない展開の速さは見事で、前作より進歩している。
確かこの作者は立て続けに(自主出版で)発表しているのにこのレベルというのはスゴイ。
今作では環境破壊と汚職という骨太なテーマもあるし、一方でオリヴァーやピアの家族や過去に触れて横糸ともなるドラマもしっかり描かれホント盛り沢山な一作だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本格推理
- 感想投稿日 : 2017年6月5日
- 読了日 : 2017年6月4日
- 本棚登録日 : 2017年6月5日
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